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世紀末からハプスブルグ朝週末(1900年~1914年)におけるウィーン貴婦人達の衣装や装飾小物など、ウィーン市歴史博物館の
貴重なオリジナルコレクション300余点を日本初公開。永きに渡って権威をふるったハプスブルグ帝国の終末期という不安定な
中で新しいウィーン文化が生まれます。モード界も例外でなく、伝統的な装いは受け継がれつつも、革新的なモードが推進され
てきた。決してパリやロンドンに追従することなく、細かな手仕事による繊細なディテールと控えめなエレガンスさを特徴とす
る独自のウィーン・モードが形成されていった。同展ではこうした時代背景からモードが生まれる西欧服飾文化の豊かさや、
多様性を感じることができる。
展示会場は、ウィーン市歴史博物館の展示室のイメージに近づけるべく、シャンデリアや柵、柱、ショーケースも厳選された。
初めての試みである2階建て仕様にするため、基礎に鉄骨が組まれるなど大掛かりな設営になった。展示物は服飾小物が全体の
8割を占め、アイテムごとの種類の豊富さや、ディテールをじっくり見ることができる展覧会でした。